クリスマスの月 2019.12.4
あいけいにとって、12月は特別な月です。
イエスさまのお誕生をお祝いするクリスマスの月、子どもも大人も 園全体がうれしくて楽しい、そして 心からの感謝にあふれる 喜びの季節です。
お店やテーマパーク等の施設では、華やかで賑やかできらびやかな飾りが まぶしい程ですが、あいけいのクリスマスは しみじみ かわいくて、素敵です。
先週 金曜日、まず年長さんが ツリーに飾り付けをしてくれました。
ツリーのオーナメントは 毎年少しずつ かわいらしいものを増やし、大切にしています。
いつも元気でヤンチャな男の子も、そっと ていねいに飾りを選んで つけて行きます。
「せんせい、これ、かわいいね。ぼく、これに する」「せんせい、わたし、この おうちの かたちの、つけて いい?」「わたしは…これ」、順番に、並べておいた中から取って、落とさないよう つけている姿は、静かで楽しいです。
ふだん「元気で楽しい」活動が中心ですが、あいけいでは「静かで楽しい」も 味わいます。
その他、こちらも大切にしている 古いクリスマスカード、アメリカのものですが、消印に押されたスタンプは 1906、1908、1928…等。
本当のアンティークのカードです。
「100年くらい前のカードよ、これを書いた人も 受け取った人も、今はもう天国にいるでしょう。でも、その人がいなくなっても、その人が誰かに宛てて『元気にしてる? クリスマスおめでとう』とか、『あなたの家族が みんな幸せでありますように』とか、送った 暖かい思いは 今も残っているのよ。こうして100年も後になっても、これを手にする人に、その暖かさを伝えてくれるの」
こんな話を毎年しています。
カードは 子ども達が手に取って見られるよう ケースに入れてあるので、みんな「わぁ、きれいやね。せんせい、これ、なにが かいてあるの?」「こっちの カードも、かわいいね」と ゆっくり回して楽しみます。
ずっとずっと伝えられて来た クリスマスの喜びを、私達も受け取ることができて 幸せです。
廊下に出したイエス様のお誕生シーンの飾り、ネイティビティの前には、年長さんがやって来て「あっ、これ、マリヤさんやねぇ」「これは、はかせ…、この、手に もってるのは、なにかなぁ」と話していました。
年長組は、ページェント(降誕劇)のおけいこをしているので、とても身近に思えるようです。
玄関あたりの飾りにも、よく子ども達が遊びに来てくれます。
棚に置いた汽車の缶、「いい子に してたら、ここから チョコ もらえるねん」も 毎年のお楽しみです。
「だいじょうぶよ、みんな いい子だから」と先生に言われて、ほっと一安心の表情の子もいます。
各クラスでも、お遊戯や劇のおけいこが たけなわになりつつあります。
バスの中でも、誰かが歌い出す クリスマス・キャロル。
月曜日には、未就園のお友達の ひだまりの会で、年長さんが 英語のキャロルを披露しました。
これから クリスマス祝会での発表に向けて、毎日おけいこをして行きます。
一人ひとりの成長の節目となって行く 2学期の行事も、クリスマスで ひときわ輝きを増して しめくくりを迎えます。
一日一日を喜びに包まれながら みんな元気で過ごせますように、これが 12月の祈りです。