幼稚園 きのうときょう 2021.11.30
「ノンちゃん雲に乗る」という 子どもの本がありますが…、昨日は「あいけいの うさぎちゃん、バスにのる」の日でした。
うさぎちゃんて、動物の? いえいえ、違います。
来年度 幼稚園に来てくれる小さいお友達の、「うさぎちゃんクラス」のことです。
「こんど、幼稚園バスに乗ろうね」と 前回お話ししてあったので、みんな ワクワク楽しみに来てくれました。
「のるん?」「あれ?」「きいろいの? みどりの?」、初めてなのに、どの子も スタスタ自分でステップを上がり、どんどん座って「せんせい、バス、すてきやね」。
園長先生に手を振って「いってきまぁす」、園を出たバスは 五位堂方面へ。
「あ、せんせい、あそこ いったこと ある」「あ、わたし、あそこで おうどん たべた」「ぼくも たべた」「うどん、おいしいなぁ」、2・3才の子でも そんなことで盛り上がるんですよ、おもしろいでしょう?
さて、線路脇の 車通りの少ない所まで行って バスを止めると、ぽかぽか お日さまの暖かい車内で、電車を待ちます。
しばらくして、カン カン… と鳴って、「あっ、でんしゃ!」「きんてつでんしゃ!」。
もうしばらくすると 又 一台。特急も行きました。
そして ついに、ついに来ました、バスのおじさんが時計をにらみながら「42分、42分…」と言った通り。
「ああっ〜! 見て!! 火の鳥!!」と叫ぶ先生、すぐ近くを 本当に「あっ」と言う間に、火の鳥が走り抜けました。
「見た?」「うん、あかいの」「みた、あかいの…、あかかった」。
そうねぇ、勝手な話だけれど、今だけ、もうちょっとゆっくり走ってくれたら 良かったのにね。
電車を見て、ぐるりとひと回りして 園に戻る途中、「たのしかったなぁ」と つぶやいてくれる子がいました。
ほんの近くを回っただけの あいけいバスツアーでしたが、小さい子ども達には ちょっぴりトクベツな お楽しみだったようです。
そして今日は 火曜日、年長さんはサッカーの日、青空の下で、大好きなコーチと一緒にボール遊びをする 子ども達の声が響きました。
年中、年少さんは、お部屋で クリスマスの劇のおけいこが始まりました。
それぞれの役になって、自分の出番や セリフを覚えているところです。
教えられたセリフを大きな声で言う というのが初めてで、戸惑う年少さん、去年よりセリフが長くなって「…、あれ、なんだっけ」の年中さん。
みんな 少しずつ進んで行きます。
年少さんに「サンタクロースが幼稚園に来てくれるのよ、これは 去年持って来てくれたオルゴールよ。だから 楽しみに待っていて」と見せてあげると、「わぁっ…」。
「遠い所でプレゼントの用意をしているサンタさんに聞こえる声で、おけいこしてね」と言うと、みんなの目が輝きました。
サッカーの後、年長さんは ツリーの飾りつけ。
細かいオーナメントを そっと飾りつけるのは、毎年 年長さんのお仕事です。
長年 大切に使っているオーナメントの数々、「せんせい、これ、かわいいね」「わたし、これ すき」「せんせい、これは きれい」 子ども達は、思い思いのを手に取って ツリーに付けていました。
最後はアンティークのクリスマスカード。
100年程前 アメリカで実際に使われたカードで、USA郵便局の消印スタンプには 1906、1908、1923… の年月日が押されています。
クリスマスと新年の祝福のあいさつ、そして 中には、「あなたの足の具合は どう?」と相手を心配しているもの、「みんな元気よ、でも仕事はあまり良くないの」とあるもの、「たくさんの愛を込めて。お母さんより」と書かれているものもあります。
書いた人、それを配った郵便屋さん、そして受け取った人、きっと みんな 今は天国にいることでしょう。
でも、その人の姿は無くなっても、誰かを思いやる暖かい気持ちは 今も生きていて、私達に そのメッセージを教えてくれる、これって、とっても すてきなこと。
毎年、年長の子ども達に そんな話をして、カードを見せています。
透明ケースに入れてあるので、手に取っても 大丈夫。
子どもなりに 何か感じてくれたようで、しばらく じぃっと見たり、お友達と見せ合ったりしていました。
幼稚園の廊下に置いてあります。中に入られた際は、どうぞ御覧下さい。
( ↑ 年中さんも、ツリーを見に来てくれて、「わぁ、きれい」。)
夜のイルミネーションも きれいですよ。
「わたし、みに きた」「おとうさんと きた」等の声が、日に日に増えています。
ぜひ 見にいらして下さいね。