観劇 2021.11.24
明け方の雨が止んで、澄んだ青空とまぶしい日射しが 初冬の訪れを思わせる朝になりました。
今日は、子ども達が楽しみにしていた 観劇遠足。
毎年この時期に、富田林のカッパ座にお邪魔しています。
いつもより少し早め、クラス毎の時間設定で お家の方々に送られて来た子ども達。
年長さんが揃った頃、観光バスが到着しました。
「わぁ、あれに のるの?」「おっきい かんこうバスやねぇ」。
しばらくして もう一台到着すると、今度は年少さんが「わぁっ、おっきい!」、園バスとは 迫力が違います。
みんな、見ただけで もうワクワク。
全クラス登園し、準備をしたら 乗り込み開始。
子ども達は 大人用座席にすっぽり入ってしまいますが、声を掛けると、通路に うれしそうな顔をのぞかせてくれます。
カッパ座までは40分程、途中 車窓から見える きれいな紅葉に「あっ、あっちの木、見てごらん」「せんせい、むこうの ほうも、きれい」。
葛城の山の方を通る所は、特に楽しいですね。
カッパ座に着いたら、玄関で クラス毎の写真撮影をしてもらって、中へ。
( ↑ 園児は、写真撮影の時だけマスクをはずしています)
今日の演目は「はだかの王様」です。
お母さんに本を読んでもらって 知っている子もいましたが、生で見る演劇は 又、違った味わい。
子ども達の反応が 楽しみでした。
ほんのり暗い劇場、舞台の端には ラッパを持った兵隊さんのお人形、降りた幕は お城の中のような絵が描いてあって、その中を進んで席に着くまでに「なんだか、なんだか… すごい…」という気持ちになります。
オープニングは こぶたちゃんが出て来て、ユーモラスにみんなと手遊びしたり、ジャンケンをしたり。
これで ちょっと緊張がほぐれたかな、劇が始まる時には 全員 舞台を期待たっぷりに見つめていました。
絵本を大きくしたような背景や、中世のお城の中の家来、王様、次々と場面が変わる合間に、キラキラのシャボン玉のようなミラーボール照明が 場内いっぱいに現れて、子ども達は すっかり童話ワールドに入り込みました。
帰りのバスの中で聞いた所によると、「かんどうした」という感想がありました。
「ふぅん、どこで感動したの?」「あのね、おうさまがね、わがまま いって ようふくを つくらせていたって、いったとこ」「ちいさい こどもが、ほんとうのことを いったとき、『それで いい』って いったとこ」。
あ、成程、舞台効果に目を見張り、楽しいお話をおもしろく見ていた と思っていたけれど、それだけじゃなかったのね。
その世界にすっぽり入って、ドキドキしたり、心の中で「おうさま、はだかんぼうだよ」って言ったりしていたのねと、子ども達の心の機微の細やかさを 改めて知りました。
そう答えてくれたのは年長さんでしたが、年少、年中の子ども達もそれぞれ、ワクワク心の踊る経験をしたことでしょう。
プロの舞台、人の演じるものには 格別の魅力がありますね。
ただ今 コロナ対策のため、観劇の後は、園に戻ってお弁当です。
「せんせい、おなか すいた」「ぼくも」の声も チラホラ聞こえる頃、園に着きました。
楽しい興奮も冷めやらぬまま お弁当を広げて、お母さんのメッセージ、あったかさを感じながらの 美味しい昼食。
幸せな あいけいっ子達です。