年長さんの「いろいろ さいご」 2021.3.16
18日の卒園式を控え、いよいよ しめくくりに近づきました。
今朝登園して来た男の子、先生のそばをひっつくように歩いて、無言で自分のロッカーへ。
先生が「◯◯くん、元気ですか?」と 明るく声をかけると、返事は一言、「さびしいです」。
「私、胸がつまって、涙がこぼれそうになりました」と 先生。
毎日の卒園式のおけいこは、回を重ねる毎に 上手に、立派になって来ています。
年長児と言っても 5才、6才の子どもが立派というのは どんなふうだろう…と、あいけいの卒園式を御覧になったことがない方は 思われるでしょう。
でも、本当に本当に、胸がキュッとなる程 立派なんです。
これまで積み重ねて来た 小さな日々の園生活、ふだんの日も 行事の日も、どの一日も大切でした。
それが花びらのように一枚一枚重なって、それぞれの美しい花を開く…、そんな感じかもしれません。
卒園式は、手塩にかけた一人一人の子ども達を送り出す日、巣立ちとも言われますが、私たちは毎年、大きな花束を 子ども達から受け取る日のような気がします。
今年も25人が25の花を開かせ、良い香りを漂わせて 卒園して行くでしょう。
さて、しばらく前から「これが さいごだね」が続いています。
先週木曜日は、ヒラリー先生の 最後の英語あそびでした。
この日は 前もって渡してあった、子ども達の手紙「ヒラリーせんせい、おしえて」に お返事を下さいました。
子ども達の質問は「あめりかにも、すいぞくかんは ありますか?」「あめりかに しんごうは ある?」「あめりかで、いちばん たかい やまは?」等々。
その一つ一つに ていねいにお返事を書いて、説明しながら 手渡して下さいました。
ヒラリー先生の英語あそび、いろいろな歌や、アメリカの習慣や行事なども教えてもらったりして、毎週楽しかったね。
英語劇 “Millions of Cats” も忘れられない思い出になりました。
昨日は、最後のお弁当でした。
お母さんが早起きして作って下さるお弁当は、月曜日のお楽しみだったね。
この日は お母さんからの小さなお手紙が添えられているのもあって、「みて、みて」と うれしそうに見せ合っている様子が とてもかわいらしかったです。
美味しさと愛情がいっぱい詰まったお弁当は、子ども達の体も心も育てて来たんですね。
そして今日は、最後のサッカーあそび。
お兄さんのような乾コーチは、子ども達のあこがれでした。
年長組になってサッカーが始まった頃は うまくボールを蹴ることもできない子が たくさんいましたが、今ではみんな上手になり、サッカーを楽しめるようになりました。
コーチ、どうもありがとう。
給食も、今日と明日の2回。
3月は 年長さんにリクエストを聞いて献立を作ったので、毎日「おっいし〜い」でした。
今日は ハンバーググラタンと、ふわふわたまごのトマトスープ。
「美味しい」も「楽しい」も、あいけいで味わうのは わずかになったことを 子ども達もよく分って、ただ今「美味しくて、楽しくて、…切ない」を実感中です。