観劇遠足 2020.11.24
毎年秋になると、富田林の劇場 カッパ座に観劇遠足に出かけています。
大型テレビで臨場感のある映像を見慣れて育っている子ども達ですが、人が演じるステージを目の当たりにする感動は 特別なものがあります。
今年はコロナウィルスで、観劇に連れて行くことにもためらいがありましたが:
カッパ座さんを貸し切りにしていただけること、
大型観光バス2台で 広い空間に座るようにすること(例年は観光バス1台と園バスを使っていますが、園バスは空間が狭く、全員(定員)乗ると密になってしまいます)、
お弁当は帰園して食べること(そのため、昼食時間に何とか間に合うよう、集合時間を早くしました)等と、
マスク、手指消毒を組み合わせる対策を取り、行くことにしました。
さて、この日を楽しみにしていた子ども達、今朝は「観劇」という耳慣れない、けれど 何だかとてもすてきな響きに ちょっと緊張気味で、行事用のボウタイを襟もとにつけて やって来ました。
年少組をのぞいて、「わぁ、みんなボウタイして かわいいね。どこ行くの?」と聞くと、「えんそく!」「えんそく!」「えんそく いくねん」「さんびきの こぶた、みるねん」と 次々にやって来て教えてくれる、かわいいことと言ったらありません。
「期待胸一杯」を絵にするとしたら、まさにこの姿といった感じです。
バスが園の駐車場に入ってくると「わぁっっ、バス!」「おっきい!」「すごい!」と、見に来た年少さんが手をたたきました。
手指を消毒して大型観光バスに乗ると、もうそれだけでワクワク感が増します。
バスの中では いつものように礼拝をして、感謝のお祈りをしました。
さて、カッパ座に着いて バスを降りた所、かわいいエントランスで さっそく記念撮影をしてもらい、中へ。
今日の演目は「3びきのこぶた」です。
よく知られたお話なので、子ども達も「しってる、レンガの おうちが、いちばん つよいねん」「わらの おうち、どうやって ふきとぶのかなぁ」と、想像をふくらませていました。
CGの効果を使ったオープニング、ミラーボールが場内に無数のシャボン玉を作り出すと、子ども達は一斉に その魅力の世界に引き込まれました。
舞台芸術の力は やっぱりすごい、と実感します。
場内が薄暗いため、見ている時の子ども達の表情がはっきり撮れなくて 残念です。
でも、明るい舞台は こんなです。すてきでしょう?
時々、お話に入り込んだ子ども達のあちこちから「わぁ…」「ふぅっ」とか声が漏れることもあり、かわいいなぁ…と思います。
オオカミが わらの家、木の家を吹きとばす場面では「逃げろ〜!」と イスに座りながら 思い切り手を動かしている年少さんがいたり、おもしろい所ではケラケラ笑ったり、「あかん、あかんでっ」と真剣な声で叫んだり。
「うん、うん、この時間、みーんな この世界にたっぷり漬かって、楽しんで。今は、お話の中よ」 そんな気持で、笑ったり、心配そうにしたり、声を出す子ども達の横顔を見ていました。
劇終了後は、グループに分かれて舞台に上がらせてもらって、記念撮影。
さっきまで離れて見ていた登場人物(?)と一緒に写真を撮ってもらって、みんな うれしそうです。
(写真撮影は あごマスクにしています)
一つ、ちょっぴり自慢話。
年間 多くの幼稚園、保育園がカッパ座に来るけれど、こんなに落ち着いてグループ写真をスムーズにとれるのは、あいけいだけ…と、いつも言われます。
楽しむ、遊ぶ、落ち着く、それぞれの時にちゃんと動ける--幼児なりのけじめを大切にしている園生活から培われる、あいけいっ子の特色でもあるんです! いいでしょう?
今は、コロナウィルスで世界中、様々な制限の中、社会が大きく変わってしまいました。
子ども達も、その影響を少なからず受けています。
工夫して実施すると言っても 心配や迷いが消えた訳ではありませんが、今日の子ども達の喜ぶ姿は、輝きに満ちたものでした。
「行けて良かった、本当に良かった」、毎年思うより 更に深い感謝が湧き、子ども達から力強く励まされた 観劇遠足でした。
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カッパ座さんは、感染症対策として 以下のような事を実施しておられました。
・手指の消毒
・イスの間隔を広く空け、密を避ける
・上演前後、上演中も換気タイムをとる
・子ども達との直接の触れ合いを避け、かわりにCGで効果演出をする
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