卒園式のおけいこ 2019.3.13
来週火曜日の卒園式を控えて おけいこが始まりました。
あぁ、もう あと一週間を切るようになったんです。
毎日がとても いとおしくて、もったいない気がして…、大切な あめ玉を そうっと口の中で ころがすように過ごしています。
月曜日は、年長さんにとって 最後から2番目のお弁当の日でした。
幼稚園の給食は美味しいけれど、週に一回のお弁当は 子ども達の楽しみでした。
「せんせい、たまごやき、ハートのかたちだよ」「せんせい、みて、かわいいカマボコ」「おかおのかたちの おにぎり」等々、お母さんの愛情たっぷりのお弁当を開くと、見ただけで うれしい気持になるんでしょうね。
そして、火曜日は サッカーコーチの来られる日、運動あそびの日です。
丸くなって座り、変わり鬼ごっこのルールを教えられると、初めは「???」だった子ども達ですが、すぐ慣れて 大はしゃぎでした。
たくさん体を動かした後、コーチからお話を聞き、最後は一人ずつ順番に抱っこ。
ずいぶん重くなったでしょ、全員は大変でしょ、でも 力持ちのコーチが 順に抱っこしてくれると、みんな うれしいやら、恥ずかしいやら。
中には「だっこって、なんか ひさしぶりやなぁ」という子も。
みんな すっかり大きくなったもの、でも、子どもは みんな抱っこが大好きね。
コーチ、ありがとう。
そして、お昼からは ヒラリー先生の英語あそびでした。
いつもは木曜日が英語あそびの日ですが、今週だけ 都合で変更になったんです。
ヒラリー先生が、子ども達がこれまで歌った英語の歌や リズムあそびを 一つずつ “Do you remember … ?” 「おぼえてる?」と、引き出しから宝ものを取り出すように言うと、「あっ、うん、うん、おぼえてる」「それ、やったこと ある!」「しってる、しってる」と 次々と出てきます。
あんなことも こんなことも やったね、楽しかったね。
そして今日から、卒園式のおけいこです
今まで部分的に、お部屋で おけいこしてきましたが、今日は リズム室で全体の練習です。
5才児なりに、良い緊張感をもって、大好きな幼稚園のしめくくりを しっかりやろうとする気持が、伝わって来ました。
この子達は、古い園舎の最後の年長組、そして1月から新しい園舎の最初の卒園生。
「この幼稚園の建物は 50年使えるそうです。50年、50回卒園式をする、最初が みんなだよ。立派にやりましょうね」と話すと、キラキラした目で聞いていた子ども達が 大きくうなずきました。
おけいこが進むと、お別れが近いことが胸に迫って 泣いてしまう子も いました。
答辞を読んでくれる子も、読みながら声がつまって、ぽろぽろ涙をこぼしていました。
「先生達は、みんなのことが とっても とっても好きで、ずっと ここにいて欲しいくらいだけどね…」
ここまで言った時、一人がさえぎりました、「ぼくも!」。
思わず涙が出ました。
でも、これから みんなが行く道は、素晴らしい希望の道。
あと少し、少しだけれど、残された時を大切に 楽しく過ごそうね。
そんな思いを、子どもも大人も 改めて抱いた、おけいこ初日でした。