お芋掘 2018.10.19
幼稚園の周囲の田んぼが 実りの季節を迎え、次々と稲刈りが進んでいます。
晴れた青空と お米のこがね色がふさふさと広がる色合いは、とてもきれいです。
昨日は 農家の方に呼ばれて、年長さんが 稲刈機にも乗せてもらいましたよ。
そして今日は、さつま芋掘り。
園から歩いて5分程、すぐ近くの畑に さつま芋を作っていただいています。
みんなで歩いて行く途中も楽しく、「あっ、あれ 知ってる?」「うん、なすびや」「あっちは さと芋よ」「柿も なってるね」、あちこち田畑の様子を見ながら進むので、5分で着くはずが…、10分くらいかかりました。
さて、お芋の畑に着いて、おじさんに ごあいさつした後は、一人一株ずつ割り当ててもらって、掘り始めます。
畑の土は、子どもの手で お芋を掘り出すには 少し堅いので、バスのおじさんが 大きいスコップで 大体起こしてくれています。
「掘ってごらん、ギュッとシャベルを入れてごらん。ほらっ、両方の手で引っぱれ! しっかり!」
先生に言われて、「うんしょ… うんしょ…」「せんせい、おいも…、ほれへん…」、年少さんは、やっぱり少したいへんです。
生まれて初めて掘る子が ほとんどですものね。
シャベルは、いつもは砂場やプランターに土を入れる時くらいしか使わないので、畑体験は新鮮です。
年中、年長も…、でも 力が強くなる分、よくがんばって掘り出して「あっ、おいもっ! せんせい、でてきた!」と、つながった根を 上手に引っぱり出す子もいます。
やがて お芋を袋に入れる頃には、みんな汗をかいていました。
「せんせい、おっきいの、ほれてん」「わたし 3つ」。
みんな自分の袋をのぞきこんで、うれしそうにしていました。
収穫というのは、子どもも 大人も 喜びの時です。
お芋畑から帰って来ると…、丁度 卒園生のおじいちゃん、おばあちゃんが来て下さったところ。
「今年も つるし柿を 子ども達に見せてあげて」と、作って持って来て下さったんです。
少し長い形の しぶ柿を きれいにむいて、ヒモでくくり、つなげてあります。
お昼から 園長先生が軒につるしてくれました。
「お日さまの光や 風に当って、しぶが抜けて あまーくなるよ。そしたら、おろして いただこうね」「うん…」。
昔ながらの こんな美味しさ、滋味を 幼稚園で味わえるなんて、幸せな あいけいっ子です。
お子さんが卒園し、お孫さんが卒園し…、でも いつまでも あいけいファミリーでつながっているからこそ、こうして つるし柿を作って下さるんだなぁと、しみじみ うれしい実りの季節です。