今日の幼稚園 2025.5.26
少しひんやりした風と くもり空、乾いた空気が気持ち良い月曜日、五月も最終週です。
「五月の風をゼリーにして」と言った詩人がいたなぁと思い出す、みずみずしい緑を抜ける風は、もうすぐ田んぼの水面をわたる風になるはずです。
入園式から あわただしく落ち着かない日々を過ごして来た幼稚園(新しく入園した子ども達が慣れるまで、4月・5月は毎年そうなんです)ですが、ここに来て、元気な中にも すぅっと静けさや穏やかさを感じる時間ができてきました。
それぞれ順調に慣れ、成長しているということです。
土・日のお休みの間、さなぎが ちょうちょにかえって大喜びは、年中さんです。
小さな卵を採取して、エサになる葉っぱをたくさんあげて お世話をしていた年中さん、本当は さなぎから出て来て羽を広げるところを見たいのですが、こればかりは「その時」を操作できません。
「せんせい、ちょうちょに なってた!」、飼育ケースの中で美しい羽を広げているアゲハチョウを見つけて、「いつ ちょうちょに なったんかなぁ…」。
バスが着いて 全員揃ったところで、フタを開けて逃がしてあげることになりました。
でも、なかなか飛んで行かないちょうちょ、「もしかしたら、みんなと おわかれ したくないんかも…」「ほんまやね」「さなぎ、ちいさかったのに、はねって おおきいね」「きれいやね」「ちょうちょ、がんばれ」、子ども達の見守る中、先生のさし入れた草の葉に乗るように出て、そして…、ひらひら飛んで行きました。
「げんきでねぇっ」、手を振って見送った子ども達、「とんでったね」「そしたら、また あそびに きてくれるかな」、ちょっぴり名残惜しい気持ちだったようです。
今日は、今年度初めての「ことりひろば」の日でもありました。
未就園のお友達と保護者の方々をお迎えして、一緒に遊ぶ催しです。
手や体を動かしたり、歌あそび、製作をしたりのひととき、親子でするプラグラム一つ一つを、大人も子どもも ゆったり楽しんで過ごしました。
次回は6月9日です。
たくさんの方々においでいただきたいと願っています。
年少さんは何してるかな…?、「せんせい、みて これ」 手にしていたのは 細長い厚紙にクレパスで色をぬったもの。
「それ、なぁに?」「これ?、とけい」「と・け・い」
ハハン、時計の針ですね。
長針と短針、形に切ったものを渡してもらい、クレパスで色をぬったようです。
各クラス、時計制作が始まっています。
年長さんは どう…?
「せんせい、みて」、こちらの「見て」は、絵の具で描いた かたつむり。
おしゃれな かたつむりは、自分で好きな色を使って いろいろな色にぬって仕上げて行きます。
「えっと、ぐるぐるを あおに したから、からだは きいろが いいかなぁ…」「ぴんくで、もようを たくさん かきたいねん」「しろの せんも いれたら、どうかな」「ぼく、みどりと きみどりに したい」…、小さな子どもと言っても5才、年長さんになれば、自分の好きな色、好きな組み合わせ、もようがあり、自分の思いや考えを表現して行く方法を それぞれが考えます。
この子達、少し前まで「わからへん」と言うことが多かったのに、だんだん「じぶんのおもうこと」がイメージできるよう成長しつつあるなぁと、うれしい気がします。
芽生えたばかりだった緑も、卵だった虫も ちょうちょも、夏に向かって生命の力強い営みの中に入っていく この時期、子ども達も心身ともに成長して行きますね。
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( ↑↓ 今日は月曜日で、お弁当の日。お母さんの心のこもったお弁当は おいしいね)
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( ↑ お昼過ぎ、着替えも終わって、アルエット広場で 絵本を読んでもらっている年少さんです)