今日の幼稚園 2025.5.12
土・日のお休みが明けて、月曜日。
先週は大型連休の余韻が漂う感じがありましたが、今週からは通常の園生活に戻ります。
始まったばかりの年少さんのお着替えも、ここからは毎日の積み重ねになって、だんだん上手にできるようになるでしょう。
年中さんでは、飼育ケースの中で 青虫が葉っぱをムシャムシャ食べています。
小さな、1ミリにも満たない黒い卵を 先生達が探して来て、育てているんです。
卵から青虫になり、元気で食欲旺盛、モコモコ動いています。
「せんせい、さなぎに なってるのも いるよ」、数名の子が言いました。
実は、先生は ケースの上ぶたにひっついてさなぎになろうとしているのを 一匹見つけていたのですが、何せ ふたにぴったりくっついていて、子ども達は気づいていないだろうな…と思って、びっくりさせようと考えていたのでした。
でも、ちゃんと気づいているんですね、そして ふたを動かしたりせず、そっと見ていたんですね。
その 子ども達の細やかな心配りにも 感心します。
そして、年中さんでも今日、お当番活動が始まりました。
毎朝二人のお友達が、先生に 星のワッペンをつけてもらいます。
みんなの前に出て「きょうは なんがつなんにち、なんようびですか?」と尋ねたり、園長先生の所に出欠状況の報告メモを持って行ったりします。
「つぎは ぼくかな…」 お当番が回ってくるのも 楽しみですね。
さて、今日は、年長・年中さんの、たっちゃん先生の体操あそびの日。
課外教室で子ども達に大人気の たっちゃん先生が、年長・年中組の全員と おもしろく、楽しく、…結構ハードに…、体操あそびをくり広げてくれます。
近年、体幹が弱く 体力の無い子どもが増える中、遊びを通して 子ども達がいっぱい体を動かし、心身が鍛えられて行くよう工夫されています。
運動が得意な子はもちろんのこと、ちょっと苦手、できれば隅っこの方で…と消極的になりがちな子も、気がつけば、おもしろいたっちゃん先生の指導の中にグイグイ引っぱられて 汗をかいている、そんな時間です。
今日のメニューは、ボールを使ったあそびや、大型遊具を使って 雲梯やネット登りをしたり、コーンの間をジグザグケンケンしたりするのを組み合わせて、体を動かしました。
年長さんも 年中さんも、思いきり楽しみました。
今日はまだ気温も高くなく、気持ちの良い陽気ですが、予報によると明日・明後日は夏日になるとか…、5月も半ば近くなり、道端の草が伸びて 初夏の気配を感じます。
近所の農家から今朝届いたのは、えんどう豆です。
まさに季節の味ですね。
毎年、豆ごはんのさやむきは、年長さんのお仕事です。
机の上に 豆を置いて、「見て、これは えんどう豆。畑から採りたてなのよ。明日の給食のごはんに入れて炊きます。とっても美味しいよ」。
先生に言われて、じぃっと豆を見ながら「あ、これ、おかあさん、かってきてた」「おうちでも してくれた」等、反応が返ります。
「ちょっと にがて…」と困った顔をする子もいますが、「幼稚園のお豆ごはんはトクベツ美味しいよ。だって年長さんのお友達が さやをむくんだもの」と言われ、むき方を教わりました。
「さやの端を 指でキュッキュッと押すと…、あ、さやが割れて…、中から 丸い、かわいいお豆が 1、2、3、4…」「ほら、豆くんのお家みたいでしょ、みんなのお家は 家族は何人?」
そんなふうに教えてもらうと、豆のさやむきは 楽しい、楽しい。
「せんせい! わたしの まめくん、7にんかぞく」「ぼくのは…、6にん」、コロコロ丸い豆を 床に落とさないよう、むいてはザルに入れ、又、さやを取って。
これをやると、毎年大いに盛り上がるんです。
そして、その結果、「ちょっと にがて」と言っていた子も「おいしいね」になるんですよ。
農家から採りたてで届く新鮮さもありますが、子ども達にとって「じぶんで むいた おまめ」は 特別なんですね。
やっぱり実体験を経て口に入るものは、味も、いただく時の気持ちも、全然違うんです。
季節の味と言っても、スーパーに並んだパックの野菜では感じられなかった 土の匂いや、さやの緑の匂い。
それを吸い込み、指の先に湿り気を感じ、「春の豆ごはん」作りに 自分も加わった喜びを知ることは、とてもすてきな体験です。
お豆ごはんは 明日の給食に出ます。
ほんのり塩味、優しい香りが 口に広がるごはんは、毎年 案外よく売れます。
みんなが美味しくいただけますように…。