今日の幼稚園 2022.3.9
♪ ぽかぽか春が やって来た ♪ かわいい歌声とともに、暖かい季節がやって来ました。
来週はいよいよ卒園式を迎える年長さんにとっては、「いつもの幼稚園」の 最後の週となりました。
昨日は 最後のサッカーあそびでした。
大好きだったお兄さんのようなコーチに、心を込めた手作りカードを渡して「いままで ありがとう」。
昨日、お昼から年長さんが手渡してもらったのは「お母さんからのお手紙」。
先日、子供達が書いた お母さん宛の手紙のお返事が「あいけい郵便局」に来ていたのです。
一人ずつ お母さんからのすてきなお手紙を、ちょっぴり恥ずかしそうに、うれしそうに、じぃっと読んでいました。
「せんせい、おかあさんが、おおきくなって うれしいって」「おてつだいしてくれて ありがとうって」「だいすきって かいてある」……一通一通、大切な 大切な 宝ものですね。
今日は水曜日で、絵画の中嶋先生に教えていただく日、一年間、お絵描きや とび出すカード、忍者の巻物等「描く楽しさ、作るおもしろさと ワクワク」を教えていただいたのも、最後になりました。
今日は「ステンドグラスのような絵」ということで、セロファンに絵を描き、色をぬり、裏からホイルを貼ってもらって、「うわっ、すてき!」「みて みて、こんなの できた!」と大喜びでした。
造形が専門の中嶋先生は、子ども達がワクワクする、やってみたいと思う…、そんな興味の扉を 自分の手で押して、中に入ってみることを とても大切にされていて、「いいですよ。好きなようにやってみて。間違いは一つもありませんよ」と よくおっしゃいます。
得意な子は伸ばし、ちょっと苦手な子は そっとのぞいて足を踏み入れてみる、そんなことをたくさん経験させて下さいました。
ぽかぽか日差しに誘われて、年中さんと年少さんは おさんぽに。
年中さんは「いい? みんなはお兄ちゃん、お姉ちゃんだからね、ちゅうりっぷ組さんのお友達と 一緒に歩いてあげてね」と言われ、クラスを一つにして順番に並び、てくてく歩き始めました。
今年は余寒が厳しかったせいか、まだまだ 田んぼの周囲は冬の色。
それでも 畑に植わったえんどう豆の若緑の苗、キャベツ、新玉ネギの先っぽを見て「せんせい、ほんとに これ、玉ネギ?」「そうよ、土の中の根っこの所が 玉ネギなのよ」「せんせい、わたし、キャベツ だいすき」等、話をはずませて歩きました。
細い田んぼの畦の道は、一列になって。
いつもの年だったら、今ごろ たんぽぽ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ等、たくさん咲いているのですが、今年はまだまだ…、でも ちょっぴりありました。
「ねぇっ! みて、つくし」 先生が見つけて茎を折ると「あ、それって、 ♪ つくしのように ♪ の うたの?」「そう、その つくし、♪ つくしのように すくすくと 主イエスの子どもよ 伸びてゆけ ♪」 今月のさんびかです。
又、ちょっと歩くと「せんせい、あおい おはな!」、「あっ、たんぽぽ!」 やっぱり春は来ていますね。
少ないけれど、確かな春の贈り物を見つけた 楽しいおさんぽでした。
又、行きましょうね。
思えば一年、年少さんも ずいぶんしっかりしましたね。
お部屋から聞こえてくる 楽しそうな歌あそびの声、得意の「パンやさん」のうたは、とりわけ うれしそうに歌っています。
年中さんも、4月になれば 一番大きい年長組。
いろいろ自分達で活動を展開するのも、ルールを守って遊ぶのも、できるようになりました。
小さいお友達にやさしく声を掛けたり、教えてあげたりもしています。
今日は 最後の図書貸出の日でした。図書室に行って「えっと、これ、おもしろいかなぁ」「これ、かわいいね、これに しよ」、選んで 先生の所に持って行っていました。
幼稚園の一年は 長いようで短く、短いようで長いかな…、時間の経過としては あっという間に感じますが、実に多くのことができるようになり、たくましくなり、やさしくなり…、みんな 大切なプロセスを泣いたり 笑ったりしながら、一つ一つ越えて育っています。
子ども達にも「春」が来ていますね。