さつま芋掘り 2021.10.15
幼稚園の周囲の田圃が色づき 収穫が進み、自然界は実りの季節を迎えています。
今日は 近くの畑へ、さつま芋掘りに出かけました。
「長ぐつは外に出してね、そこにスコップを入れてね」
朝 登園して来た子ども達が、先生に言われた所に 順番に長ぐつを並べると、何だかそれだけで、うれしくなる かわいらしさです。
先週出したお手紙で 長ぐつをお願いしてあったので、ちゃんとお母さんが用意して下さいました。
「ちいさくなったから、あたらしいの、かってもらってん」と言う子もあり、あいけいの子ども達は ちゃんと必要なものを 愛情こめて揃えてもらっているなぁ、幸せな子ども達だなぁ、と改めて思います。
さて、その長ぐつをはいて、「えんちょうせんせい、いってきます」と手を振り、裏の道を てくてく歩き始めました。
ほんの近い所ですが、年長さんから年少さんまで 子ども達が歩くと、10分くらいかかります。
途中「あっ、見て 見て。コスモス、きれいだね」「あそこ、ナスが できてるよ」「あっち、柿もなってるね」、短い道のりでも、たくさん発見がありますね。
畑に着いたところで、「◯◯ちゃん、ここよ。◯◯くんは、これね」、一株ずつ割り当ててもらい、いよいよスコップで掘り始めます。
土はやわらかいのですが、大きなお芋は なかなか掘り出せない、紅色の頭が見えているのに その下が出てこない、「うんしょ、うんしょ…」「せんせい、でないよ」。
苦労している子ども達の横から、先生達が 大きなスコップをグィッとさし込んで「ほら、出てきたよ、ほら、引っぱって、もっと、もっと!」「力入れて、ギュッと引っぱれ!」 そんなことをしているうちに「でたぁ!!」の子が 一人二人と増えて行きました。
土の上に出ている 小さな茎(畑のおじさんが、すぐ掘れるよう 葉っぱを刈っておいてくれました)の下に、こんなに大きなお芋が いくつもできているとは…、子ども達には 不思議だったかもしれませんね。
掘ったお芋は、全部 軽トラックに積んで、バスのおじさんが園まで運んでくれました。
来た道を てくてく歩いて帰り、それから みんなで分けました。
「みんなで掘ったお芋だから、みんなで分けて、おみやげにしましょう。お家で美味しく食べてね」
大体均等になるよう、先生が 一人ずつビニール袋に入れると、「あのね、おかあさんに、やきいも つくってもらうねん」という声も。
楽しみですね。
お芋掘りから戻った年長さんは、さっそく もう一仕事。
見てきた記憶と楽しい気持ちが新鮮なうちに、墨で お芋の絵を描いていました。
今日は墨一色だけ。
乾かして、また来週 絵の具で色をぬり、仕上げて行くそうです。
楽しい・美味しいに、芸術が加わる所が、やっぱり秋ですね。