今日の幼稚園 2021.2.24
空気は冷たいものの、澄んだ青空が美しい、穏やかな日になりました。
お休み明けの日、次々登園して来る子ども達の元気なあいさつの声、笑顔…、静かに眠っていた幼稚園に、生命が吹き込まれるように感じます。
気がつけば、もう2月も終りに近づいています。
28日しかないせいもありますが、1月、2月、そして3月、3学期は何て短いんでしょう!!
今日は水曜日で、年長さんは 絵画の中嶋先生に教えていただく日。
「どんなことをするのかな…」 のぞきに行くと、一人一人配られた白い画用紙に、オレンジ、緑、紫の画用紙が貼ってあります。
「???」
子ども達には初めての「色の基本、三原色」を体験的に教えていただくというのです。
「この色と同じにはならないけれど、似た色を作ってみましょう。さぁ、何と何を混ぜたらいいでしょう」(オレンジと緑には、「黄+もう一色」と、ヒントが出ています)。
その問い掛けに「あか?」「えっと、あお?」と答える子ども達。
1学期から 自分で絵の具を使って混色をして来たので、何となく見当がつくようです。
紫を作るには青と赤、そして最後に パレットに出した3色全部を混ぜて…「さぁ、これが今日の黒色です。白も出して、顔の色も作りましょう。そして、自分の絵を描きましょう」というアプローチでした。
初めての 専門的に(と言っても、子供に理解しやすいような言葉を使って)教えていただくという新鮮な手法に、大人も子どもも「ふぅ〜ん、へぇ、そうなんだ!」でした。
毎回、いろいろな新しい窓が開いて、知らない香りの風が入ってくるような気がして、ただ今 ワクワクとドキドキを味わいつつある絵画の日です。
さて、年少、年中組は?
あら、こちらもお絵描きです。
そろそろ1年間のしめくくり、今まで描いて来た絵をとじる表紙作りです。
もう こんなことをする時期なんですね。
今日はまず自分の顔を描きます。
そしてまた、好きなものも描く予定。
「好きなものは何を描く?」 先生に聞かれて、「わたし、おはな かく」「ぼく、でんしゃ」「おともだちを かく」…、思い思いの人や物を挙げていました。
年少さんも、しっかりクレパスを握って、力を入れて描いたり、ぬったりできるようになりましたね。
年中さんから聞こえてくる楽しそうな歌声は「ともだち」。
歌詞の中に、「花とちょうは ともだち、ちょうと風は ともだち、風と雲はともだち…」とつながって行く所があります。
それを「◯◯ちゃんと ◯◯ちゃんは ともだち、と一人ずつ名前を呼んで、みんながつながっていったら どう? 楽しくない? すてきじゃない?」と先生が出したアイデアに大喜び。
一人ずつ 一人ずつ、35人全員が呼ばれて、最後には みんな手をつないで 大きな円になり「いっしょに うたおう、いっしょに わらおう」と歌います。
一人一人 歌で名前を呼ばれると、うれしそうに駆け寄り、手をつなぎ合う様子が あまりにかわいらしくて、「いいな、先生も入れて!」と言ってみると、「いいよ!!」と笑顔で即答が返って来ました。
夏頃、小さなケンカや仲間はずれなどがあって、「『みんな友達、みんな大事』を教えたいねん…」と悩んで いろいろ工夫していた担任の思いが 子ども達の心に届いて、成長の実を結んだのでしょう。
こんな様子を見る時、教育の大切さを実感し、喜びが湧き上がって来ます。