今日の幼稚園 2021.2.17
昨日までの暖かさとは打って変わって、真冬の寒さが戻りました。
風が強くなり、雪も降って来て「せんせい、せんせい、ゆき!」と、バスから降りた子も、送ってもらった子も、園に駆け込んで来ました。
ぼたん雪で お昼前には止みましたが、一時は そこら中が、白く美しい雪景色になりました。
2月も半ばを越えましたから、こんなふうに雪を見られるのは、この冬は最後かもしれませんね。
今月のさんびかも よく覚えて、年少組から かわいい元気な声が響いています。
日本語と英語とで歌っている 2月のさんびか「主われをあいす」は 古いもので、以前 子ども達がこれを歌うのを聞かれたおばあさんが、何ともやさしい顔でほほえみながら、ほろりと涙をこぼして「なつかしい、これ、私も神戸女学院で歌いました」と つぶやかれました。
当時80を過ぎておられた そのおばあさんは、今日も天国で 子ども達の歌声を 目を細めて聞いておられることでしょう。
キリスト教保育の歴史、あいけいの歴史が、こんなふうに 一枚ずつページを重ねるようにして つながって行くことは、本当に尊いと思います。
手話をつけて歌っていますが、年少さんも かわいい手、指を動かして、上手にできるようになりました。
今朝、子ども達が登園して「わぁっ…」と喜んだのは、廊下に飾った 七段の大きな おひなさま。
細かい調度が美しい おひなさまです。
ぜひ あいけいに飾って 子ども達に見せてあげてほしいと、卒園生のお宅からいただいた 七段飾りは立派で、日本の伝統美をきれいに集めたような感じです。
現代のおもちゃやぬいぐるみに親しんでいる子ども達には 新鮮で、日常と違う世界を感じさせてくれるのでしょうね。
「このお人形は誰でしょう? これは何か知ってる?」
一つ一つ先生に教えてもらいましたが、「あ、それは えぼし(烏帽子)、それは しゃく(笏)、さんにんかんじょ(三人官女)」と よく知っている男の子がいて、感心しました。
「こんなん、みたこと ない」と じぃっと見ているのは、男の子が多いかな。
女の子も、お家では 扱いやすいミニおひなさまという御家庭が多いようで、大きなおひなさまは みんなの楽しみです。
さて年長さんには、絵画の中嶋先生が来て下さいました。
と言っても、今日はお絵描きではなく、「とび出すカード」づくり。
中嶋先生は 絵画と製作、両方を教えて下さるんです。
「カードを開けると パッと とび出す仕掛けを作るから、どんなふうにしたいか、考えておいてね」、先週言われていた年長さんは、「ぼくが なわとび しているのが、とびだすように したい」「うみの なかで、サメが やってくるところに したい」等、いろいろプランを練ってきたようです。
中側に来る紙に絵を描き、とび出す所に貼る絵を描き、先生に持って行って 台紙に貼ってもらいます。
「どんなに なるか、たのしみやなぁ」「うまいこと、でてくるかなぁ」 ドキドキしながら貼り、開けると…、ホラッ!! とび出すカードのでき上がりです。
自分で何度も開けたり閉じたりして確かめたら、お友達と見せ合いっこ。
先回の指人形作りに続いて、ストーリーを考えるのも 楽しい。
世界は どんどん広がるようです。
描いて楽しい、作っておもしろい、でき上がった作品は 世界にたった一つだけの すてきなもの。
そんな喜びを たくさん知ってほしいと思います。
( ↑ 中嶋先生の作品です。クリスマスにいただきました)