毎日 緊張しつつ、園の営みをしています。

夕方、子ども達が全員帰ると「ああ、今日も無事に終った…」と 安堵に胸をなでおろします。

でも、大人の心配、不安を他所に、子ども達が 穏やかで楽しさいっぱいの日を過ごせていることは、本当に感謝です。

 

年長組では 卒園式の準備が始まっています。

一人一人 園長先生から名前を呼ばれると、「ハイッ」と立ち上って 証書を受け取ります。

毎年のことながら、練習を重ねた子ども達は、とても立派で輝いています。

ふだん いたずらっ子も、ガサゴソマンも、恥ずかしがりさんも、みんな「ここだ！」と子ども心に思うようで、「やる時は やる！」の あいけいっ子が しっかり育っている様子が、心を打ちます。

 

今日は又、３月生まれのお友達のお誕生会、お別れ会がありました。

今は 全員が一堂に集まることを避けているので、各クラスで お誕生会をしました。

 

お別れ会のプレゼント交換は、年長組に年少、年中組が順番にやって来て、一人ずつ 自分の作ったものを交換し合いました。

年少さんからは、ハートとストローを毛糸でつないだ ネックレス、年長さんは首にかけて「わぁ、これ、かわいいね」。

年長さんは 年少さんに、クマの顔のメダルをプレゼント。

クマちゃんは口が開くようになっていて、そこには「いっしょに あそんで たのしかったね」「ずっと げんきで いてね」「これからも がんばってね」等、子ども達が自分で考えたメッセージを書いていました。

 

年中さんから 年長さんへは、ケン玉でした。

三角錐の糸巻きで作ったケン玉。

「こんなふうに あそぶんだよ」と先生が見本を見せると、「ふぅん、おもしろそう」「やってみたい」と声が上っていました。

年長さんは、牛乳パックで作ったパクパクペンギンを手渡し。

「おもしろいね」「かわいいね」

受け取った子は さっそく手を入れて動かし、うれしそうでした。

それぞれ プレゼントを渡す時は「さくひんてんで いっしょに やってくれて、ありがとう」「おそとで あそんだとき、たのしかったね」「バスに いっしょに すわって、たのしかったね」「こまってたとき、たすけてくれたね」等々、ありがとうの心を表わしていました。

小さい子どもなりに、いろいろな思いを持って お別れの時を迎えるんだなぁと、見ていて感動しました。

 

年中さんは、気持良く 外あそび。

今日はお天気が良く、気温も上って ぽかぽか、ちょっと体を動かすと、うっすら汗ばむ程でした。

砂場でいろいろ相談しながら作ったり、思いきりかけ回ったり、大型遊具で遊んだり、みんな存分に楽しんでいました。

 

年少さんは「ちょっとお出掛けしてきます」と門から出て、園の周囲の田んぼを くるりと一回り お散歩してきました。

「あっ、たんぽぽ」「せんせい、この ちいさい あおい おはな、しってるよ」「この しろいのも、かわいい」「あっ、つくし」「わぁ、むしが いた」。

珍しくもありませんが、子ども達には「発見」がいっぱい、一回りする間に「せんせい、みて！」が たくさんありました。

 

お誕生会のごちそう給食も、年長さんは 今日が最後。

「おいしい」「せんせい、ようちえんの ごはん、とくべつ おいしいなぁ」（黒米を混ぜて、モチモチごはんにしています）。

「みんな、味わって食べてね」　先生が声を掛けましたが、子ども達は 勢いよくペロリと平らげて「あ〜、おいしかった」でした。

 

給食後、事務所に 年長さんがやって来ました。

「えんちょうせんせい、やすこせんせい、おせわに なりました。いままで かわいがってくれて、ありがとう」と、この前サッカーコーチやヒラリー先生にプレゼントしたのと同じ冠とペン立てを渡してくれました。

何と、全クラスの先生にプレゼントしたんですって。

先生達は みんな大喜び。

大切な宝ものになりました。

かわいい年長さんを手離し、送り出すのが つらく思われる日でもありました。