「いつも」のありがたさ、子ども達を迎える幸せ 2020.2.28
新型コロナウィルスの脅威が大きくなり、昨日は全国の小・中・高等学校に 春休みまでの間 閉鎖する要請が出されましたが、幼稚園はこの中に含まれないということです。
それとは別に、あいけいでは この水曜日から、年少組がインフルエンザのため、学級閉鎖になっています。
幼稚園に子ども達が来て、元気に歌ったり遊んだりする、その「いつも」の光景が とても貴重でありがたいものだと、今 改めて思わされます。
子ども達に 園が大きく手を開いて「みんな、おいで!」と笑顔で安心して迎えられる、その幸せは 本当に、本当に大きいものです。
さて、今週は火曜日、おひなさまを飾りました。
バタバタと慌ただしく過ごすうちに もう2月も末、ひなまつりも すぐそこに来ています。
七段飾りの雅な おひなさまは お顔がきれいで、お道具も細かく揃っています。
「わぁ、きれいやねぇ」「これ、ひしもち?」「このひとが もっているのは、なにかなぁ」
子ども達が集まって来ては、ながめて楽しんでいます。
年中さんは 全員で見に来て、先生から いろいろ説明を聞いていました。
おひなさまのお顔や衣装、飾りものは、すべて日本古来の伝統的なもので、多くが 私たちのふだんの生活の中では 馴染みがないものです。
でも、日頃アニメのキャラクターに心躍らせている子ども達も「きれいやなぁ」と しみじみ感じるようで、「せんせい、これ、すてきやねぇ」「これ、おけしょうの かがみ?」など、うっとり見ていました。
伝統的な美しさに触れて 憧れる思いが芽生えることは、とても大切だと思います。
毎年 幼稚園のおひなさまは、どれだけ子ども達のかわいいつぶやきを聞き、うっとりした眼差しを受け止めていることか、おひなさまにも心があるなら、年々に成長し変わって行く子ども達の姿をうれしく思っていることか、と思います。
子ども達が帰って、夜、「みんな、いい子に育ってるね。かわいらしいねぇ」と静かに話しているような気がします。
さて、今日は 2月生まれのお友達の お誕生会。
いつもは みんながリズム室に集まってやりますが、今日は大人数になるのを避けて、クラス毎に お部屋でしました。
司会当番の先生が それぞれのクラスを回って、用意した 今日の出し物--手品--を披露、子ども達は 目を丸くしたり、喜んだり。
「せんせい、すごいね」「うん、マジックの学校で勉強したからね」「ほんと…?」。
お誕生日を迎えた子達は お友達からプレゼントとカードを渡してもらって、うれしそうです。
表は 年令の数字をあしらったデザイン、中には 写真と 先生からのメッセージが書かれたカード。
そして、ひとりひとりの名前と かわいい図柄をししゅうした給食袋は、先生達が心をこめて手作りしたものです。
大切に使ってね。
年少さんの2月生まれのお友達は、少し遅れますが 来週、お誕生会をする予定です。
来週は みんなが揃いますように。
そして、短くなった3学期、毎日「いつも」のように 子ども達の笑い声が響く幼稚園でありますように、祈るばかりです。