もうすぐ卒園式 2018.3.16
一週間、毎日を 大切に 大切に過ごしてきたつもりですが、あっと言う間に金曜日になってしまいました。
ずっと快晴続きでしたが、今日は朝から雨、みんなの心の思いを映しているかのようです。
水曜日から、2階リズム室で 卒園式のおけいこを始めました。
それまで お部屋でも、証書を受け取る おけいこなどをしていましたが、2階に上って 通してやると、全体で1時間半以上かかります。
でも、さすが、この2年、3年の集大成、あいけいの卒園式は 幼児でも とても立派で、おけいこも しっかりできています。
水曜日、初めて2階で おけいこをした日、途中から「……、……。」一人の女の子が泣いているのに気付きました。
「どうしたの? トイレ?」 首を振ります。
先生が しばらく隣について、そっと抱きしめていました。
終った後、お部屋で別の女の子が言いました、「あのな、お歌 うたってるとき、となりの◯◯くんが、わたしの手 さわってきてん。あれって おもって、そっと顔みたら、ないててん。だから、わたし、手 つないであげてん」。
昨日の おけいこの時、知らぬ顔をして、こっそり その二人を見てみると、歌の時、やっぱり手をつないでいました。
かわいくて、心暖まるエピソードです。
毎日 毎日、お別れを惜しんで来ましたが、今日で もう おけいこは終り。
月曜日は卒園式です。
さて、卒園式前日、あいけいでは お部屋で 先生とのお別れの時間が恒例です。
初めにみんなにお話しした後は、一人一人を呼んで 先生がひざに抱っこして、「あなたのことが どんなに好きか」「あんなことしたね、あの時がんばったね、先生はとっても感動したよ」等々、一人一人との思い出を話します。
話している途中、子どもが泣き出し、先生にしがみつき、先生も言葉につまって…、やがて お部屋は大号泣。
いつも、幼稚園には たくさんの子ども達がいますが、いつも一人一人、それぞれです。
そして、先生との関わりも、思い出も、感動も、愛情も、全部 一人ずつです。
みんな一緒にいるけれど、全員、かけがえのない一人一人です。
そのことを、幼児なりに 体のしんから理解した ひとときだったではないかと思います。
初めは すすり泣きだった声が、やがて たくさんの子ども達の号泣に変わって、30分以上続いていました。
身体とともに、やさしい心が育ち、切なさも経験した子ども達、19日は いよいよ巣立つ日を迎えます。