幼稚園 きのうときょう 2022.3.15
卒園式の週に入ると、時間は秒読み。
一年中すべての日は 同じ速さで過ぎて行くはずですが、3月はホントに速くて 追いつかないように感じます。
季節も、この前まで ゆっくり冬を留めていたのに、駆け足で春がやって来て、小さなさくらんぼの木も 花をいっぱい咲かせました。
木が全身で、卒園して行く子ども達を応援しているかのようです。
昨日から、卒園式のおけいこは 通しでやっています。
式の一番大切な卒園証書授与は 少し前から練習して来たので、みんな上手になっています。
名前を呼ばれると「ハイッ」と応えますが、「ぐっとお腹に力を入れて、しっかり大きな声で」と 先生に教えられて来た通り、みんな力の入った返事です。
「お辞儀をして一歩進み出る、右手、左手、高く掲げたまま下がり、一礼」 細かい手順をよく覚えて 上手にできていて、うれしいです。
自分の番が近づくとドキドキしているのが 伝わってくるのは かわいい所、その一連の様子を見ていると、何か胸が熱くなります。
昨日は 最後のお弁当でした。
「せんせい、ママが、そつえん おめでとうって かいて くれた!」「せんせい、これ みて、ぼくと せんせいの おにぎり」 3つのおにぎりが それぞれの顔になっていて、ギュッとひっついていました。
「せんせい、ぼくの、さくらの きと おはな、ランドセルの ようじも さしてある」…、楽しくて 愛情のこもったお弁当を、一人一人が 本当にうれしそうに味わっていました。
食べ終わった子から、月曜日ごとに美味しいお弁当を作ってくれたお母さんに お手紙を書こう、ということになり、みんなコツコツ お母さんへのメッセージをしたためていました。
さて 今日は…、朝 卒園式のおけいこの始まる前に、すてきなことがありました。
卒園生のお兄ちゃんが二人、高校を卒業して あいさつに来てくれたのです。
4月から 東京の大学に入り、奈良から離れる二人、見違える程 背が伸びて 立派な青年になっていました。
一人は科学の道に、一人は音楽の道に進むそうです。
二人とも 素晴らしいピアノの腕前を持っていて、今日は 年長さんが聴かせていただくことに。
ピアノの周りに ぐるりとイスを並べて、美しい見事な演奏に聴きほれました。
弾いてくれたのは、連弾で あの「虹」(今年の鼓笛隊の曲でした)、「夜に駆ける」、そして 音楽の道を志すY君が ショパンのエチュード第1番 OP.10-1。
手が届きそうな所でくり広げられる 美しい音の饗宴に、子ども達は 息をのんで聴き入りました。
年少、年中の子ども達もやって来て「わぁ、すごいね」。
卒園生のお兄ちゃん達、同じあいけいの制服を着て、同じように あいけいで遊び、笑い 泣いた時がありました。
今 こんなに立派になって羽ばたこうとしている様子を目の当たりにして、年長さん、心に大きな憧れと希望を抱いたことと思います。
先生達も、大きな感動をもらいました。
長くこの働きに携わって 子ども達の成長と活躍を見ることができるのは、本当に幸せ、神様が見せて下さったプレゼントだと思い、涙があふれました。
二人の青年達に、そして あさって卒園式を迎える子ども達に、神様の祝福を祈っています。
(二人の今日の演奏の様子は、おうちえんの動画でお見せしたいと思います)
* * * * *
( ↑↓ 年長さん、仲良く一緒に遊ぶのも あと少し…)
* * * * *
( ↑ ウクライナ難民のための募金を持って来てくれた年中さん。全クラスの子ども達が順番にやって来ては、入れてくれました。ご協力ありがとうございました。)